障害児の母親になって~幼児期にやったこと

今朝、たまたま見た動画がとても感動した。本気で自閉症の子供と向き合っている療育によって子どもたちがどんどん成長していく…育てられる過程と結果が素晴らしいと思った。

長男が幼児期のことを思い出した。私は彼が変わることを期待してたくさん勉強した。本を読んだし、足を運んだ。そうは言っても、私一人が動いたからと言って、出会えるものはしれているのだろう。いろんなノウハウは学んだが、本気で障がいと向き合ってくれる場所には出会えなかった気がする。だから、今日見た動画に出てくる信念のある療育を実践している「トモニ療育センター」に出会ったお母さんはラッキーだなぁと思う。

私も本気で息子に向き合ってきた。その中で私がこだわったのは、基本的な体力をつけることと、読み書き計算の基本的学力をつけること、地域社会で生きやすいようにすること…だった。

基本的な体力をつけるには、スイミング教室や、体操教室、障がい児専門ではなく、普通の子が通っているところで、本人が行けそうなところに通わせた。夏休みには、自転車の特訓をしたり、親子マラソンに参加したりもした。

読み書き計算の基本的な力をつけるには、家で市販のドリルを買ってきて、教えたり、自作のカードを使って教えたりした。その後、公文教室に通わせた。彼は高校3年生まで公文で学び、連立方程式までできるようになった。それは今でも彼の自信になっている。

地域のお祭りやイベントには積極的に顔を出した。息子の存在や特性を近所の人にもわかってもらい、気にかけてもらえるようになって欲しかった。四六時中、私がついて回ることもできないので、地域の人とどんどん関わって欲しかった。

私がやってきた何が、うまくいったか、もっと何をしてあげればよかったのかは正直わからない。ただ、社会で生きていく上で、迷惑をかけないとか、ダメなことはダメと教えてあげたことはよかったと思う。

小さい頃、路上で寝転んで駄々をこねて親を困らせたり、自分が可愛いと思う小さい子の頭をなでようとしたり、道路にとびだそうしたりすることを、一つ一つやめさせた。社会に出ても人を困らせない人間になることで、本人も生きやすくなるのだろうと思う。

学力をつけてあげることも大切だと思っている。数字の概念がわかることで、時計が読める、お金の計算ができる。文字がよめることで、仕事に就ける。好きな番組を選んで、見ることができる…というように、生活の楽しみがグッとひろがる。

長男が高校生になったときに携帯電話を持たせたことも大成功だった。その後スマホも欲しいと言ったので、私より早くスマホをもった。好きな動画がみれる、旅行の写真を友人に送れる、ラインが打てて悩みや困りごとをすぐに家族に伝えられる。ほんとうにありがたい。今後スマホ決済の方法もマスターさせようと思っている。

就職をして、グループホームで生活することによって、更に成長した。それでもまだまだ、心配は尽きないが。

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