認知症の親の介護は思った以上にお金が必要でした。介護保険など国の制度を利用しながらやりくりしました。
自宅で過ごせている時の経費
【認知症の親を家で見る場合、生活費以外の経費】
- デイサービスを受ける費用…要介護度によって利用できる単位数がきまっており、支援の限度額が決まっている。サービス費用の1割~3割とその他の実費負担分(昼食・おやつ代)
- 在宅訪問サービスを受ける費用…家に来て話し相手になってもらったり、簡単なマッサージをしてもらう。一人暮らしの場合、お買い物や掃除・食事の用意もしてくれる。
- 家の危険な場所に手すりをつける費用…要介護度や所得額によって補助金額がちがう。かなりお安くなります。
- 介護用ベットのレンタル費用…リクライニング付きのベットをレンタル。物々しく大きすぎるため後に返却。ニトリで普通のベットを購入(約4万円)
働いている人が介護を受けることになった場合は、収入が減るなどの問題もありますが、ウチの場合は姑も実母も年金暮らし(家業は手伝っていましたが)だったので、収入に関するダメージはなく、すべての費用も年金の範囲内でした。
様々なサービスもかなりの補助金があり、手続きもケアマネージャーの手を借りてできるので助かります。家で介護する場合利、用できるサービスはすべて利用することがおすすめです
その前提として、役所で介護認定をしてもらい、サービスを早く受けられる体制を作っておかなくてはいけません。(役所で申し込み⇒認定まで一か月くらいみておかないといけません)
認知症専門病院に入院時の経費
実母は通っていたデイサービスの事業所のすすめもあり、4か月弱、認知症専門病院に入院することになりました。
これは病院なので、健康保険が適用され3割負担になります。高額医療費を申請すれば、それも適用になります。母の場合非課税世帯だったので、実質15000円の負担でした。
【認知症専門病院】…高齢者の認知症に特化した病院 入院により専門的な検査や日常生活の訓練、リクレーション活動によって認知機能を高める取り組みをする。
ウチの母の場合は「レビー小体型認知症」だったので、症状は悪化しましたが、4か月近く入院させてくれたので次の準備が充分できありがたかったです
専門病院は入院給付金の対象になったので、保険金ももらえて経済的にはラクでした。
介護付き有料老人ホームに入所してからの経費
姑は福井県の病院が経営している介護老人保健施設・実母は京都の介護付き有料老人ホームに入所しました。
【下記は京都市の介護付き有料老人ホームの経費です。築1年未満のきれいなホーム 個室】
入居時費用(施設に払うお金) | 0~180万円になっています。初めに180万円納めると後々の月々の費用が15万円ほどになります。計算したら7年以上入居しているとこちらの方が安くなるようだったので、0円の方を選びました。 |
入居時準備物費用 | タンスや歩行器など入居してから使用するものを準備します。うちは母が自宅で使っていたものを持ち込んだので、ほぼ0円です。 |
月額施設利用料 | 177000円/月 |
おむつ・ティッシュペーパー・トイレットペーパーなどの消耗品費 | 約3000円から5000円 |
医療費 | 定期的に主治医の診察がある。診察代・薬代・歯科治療費 |
おやつ代・散髪代など | 約5000円/月 |
【福井県の病院経営の老人保健施設…築約20年 認知症の人だけを集めた大部屋】
入居時費用(施設に払うお金) | 0円 |
月額施設利用料 | 約110000円/月 |
初めに必要経費が170000円と聞いていたが、実際は毎月約220000円の請求書がきました。要介護度が3から5に上がってからは約250000円の請求が来ることが多かったです
思った以上に経費がかかる介護付き有料老人ホーム
母の年金 月額約140000円 250000円の請求がくると100000円以上の持ち出しになります。年間120万円 母は1年間入所していました。
姑は年金 月額約150000円 施設からの月の請求は120000円 6年間入所
施設の形態によっても施設利用料はかなり差があります。認知症に特化したグループホームは更に月額2万ほど高額でした。
母も姑も年金も貯金もあったので、最後まで子どもたちには負担をかけずに、自分のお金で、自分の面倒をみました。私には彼女たちほど年金も貯金もありません。老後が不安です