「再婚」とは再度幸せになることを期待しますが、「努力」「忍耐」が必要であり、思ったほど甘くはありません。
私たちは4年前に再婚しました。いい大人同士(50代と60代)の再婚ですが、問題は次々起こります。4年間の熟年再婚生活で学んだことをお話しします。
お互い昔々の知り合いで少しはわかっていたつもりでしたが、気の合う相手も籍を入れて一緒に暮らしだすと、やっぱり問題はたくさん起こります。
経済的な問題…お金のことは寄りかかりすぎない
この年齢になるとお金を持っている人・もっていない人の差がでます。わたしたちもそれぞれの生き方や考え方の違いにより、貯金額に差がありました。
【経済的な問題で心がけたこと】・・・お互いにもうバリバリと働ける年齢ではありません。養ってもらおうとか、相手の今までの貯金で暮らそうという考えたのではうまくいきません。なるべくなら二人とも働き、自分の使うものは自分で稼ぐという気持ちでいる方がうまくいきます。
- 再婚前に持っていたお金はそれぞれが管理する・・・貯金通帳は別々にして自分のお金として管理する。
- これからの生活費においても負担割合を話しあい決め、お財布そのものは別々にした・・・家のローン・食費・光熱費・保険・税金は負担の割合を決めておく。
- これから先の老後のお金については一緒に考える・・・年金がどれくらいもらえるか、いつまで働くかは一緒に考えて、計画をたてる。
- 死後の財産分与については、今のうちにはっきりと決め、お互いの子どもたちにも了承を得ておく。
お互いの子ども・親戚つきあいの問題
若い時の結婚はお互いの親や兄弟・親戚などつきあう対象も多く、めんどうなことも多いです。熟年結婚では親も高齢だったり、いなかったりつきあう親族もそう多くはありません。
【それぞれの親族・子どもたちとのつきあい】・・・むりしてつきあわない
- お互いの親戚とはつきあわなくていい
- 自分の子どものことは自分でする・・・相手の子どもの結婚式の参列やお祝いもしなくていい。
- それぞれの元の家族のことで出かける時は気持ちよくいかせてあげる。
生活習慣の違いの問題…ケンカばかりの新婚生活
離婚歴があり、子どももいる二人が再婚したのは、私が53歳・相手が61歳の時でした。
【甘くない新婚生活】
つきあっている頃は一緒にいて会話も弾むし、おもしろいし、この人となら楽しく老後を過ごせそうと考えて再婚を決意しました。
しかしいざ生活してみるとケンカばかりの新婚生活でした。なんせお互い頑固な中年になっていて、相手の考えを全く受け入れられない頭になっていました。
- 洗濯の仕方・たたみ方…全部バサッとまとめて選択していた私。彼は洗濯物を裏がえして洗うとか、下着と靴下は別にするとかこだわりが強い。私の洗濯の仕方に不満だらけでした。今では彼が洗濯担当です。
- 部屋の片づけ・物を捨てるタイミング…部屋がすっきり片付いていない気持ちが悪い私と、すべての物が手が届くところにあることが合理的だと考える彼では合うはずがありません。ポストに入っているダイレクトメールを即ゴミ箱に入れる私は「あとで読むかもしれないから」と引き出しに片づける様子を見て「これはダメだ!」と生活エリアを分けました。
- 食事の味付け…私の作るおかずは「味がうすい!まずい!」と言われました。以前は姑と同居していて「健康のためにうす味にして」と言われていたので、その習慣が抜けませんでした。食は大事です。相手に好みに合わせるよう改善しました。
熟年再婚のメリット・デメリット
中高年になってから、一緒に生きていきたいパートナーができる…それは、とても幸せなことです。しかし熟年になって「籍を入れて一緒に暮らすこと」はかなりの覚悟がいることです。
【熟年再婚のメリット】
- 生活が整う…日常生活が規則正しくなる。家の掃除も頻繁に行うようになる
- 食事が整う…ひとりだと適当に済ませがちな食事も同居人がいることで整う
- 協力できる…親の介護などの一人では大変な問題に対して、家族として共に取り組めることで心強い
- 経済的に安定する…2人で働く・2人分の年金になるので収入が増える。
【熟年再婚のデメリット】
- 環境の変化…引っ越しや転職によって今までのキャリアや生活環境を変化させられる。
- 家事・介護が増える…家事や介護などめんどうなことを引き受けなくてはならなくなる。
- 自分の子どもとの関係性が変わる…熟年になると子どもも大人になっていることが多いですが、子どもたちの中には親の再婚を快く思わない子もいます。高齢になって子どもたちと仲良くできないことはつらいことです。
- 自由がなくなる…一人のような気楽さはなくなります。仕事やお出かけも相手に了承を得たり、いろいろ準備が必要になったり、一人よりは窮屈になります。
- 籍をいれることで、簡単に別れられない…いい年なので世間体もある程度気にします。
- お墓問題に悩む…どこの墓に入るか未だ迷っている。
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