姑がいて自宅でも気をつかいながら暮らしていた私は、お盆は3人の子どもたちを連れて実家に帰ることが何よりもの楽しみで息抜きになっていた。
実家に母がいて、日ごろの愚痴を言えたり、久しぶりに母の手料理が食べられたり…ホームドラマでも定番のお盆の帰省風景。
私が熟年再婚することによって、子どもたちにはそういう場所がなくなった。
私の今の夫は、いろんな人に心を開くタイプではなく、できれば他人にはウチに来てほしくない人。家も広くないし、私自身もたまの来客でも、トイレを使うのも気をつかうくらいの住宅事情なので、子どもたちがお盆に泊まったとししても全くリラックスできる環境ではない。私自身も夫にも子どもたちにも気をつかうことが予想でき、考えただけで気が重い。
だから、私はお盆や正月になると自ら動いている。
今回のお盆休みは4日間福井に滞在できたので、初日は弟のいる実家、次の日はホテルで息子と二女と泊り、最終日は長女の家に泊まった。
4日の間にはいろんな用事ができた。両親のお墓参りや、市役所・銀行、携帯会社とずっとやらなくちゃと思っていた息子の手続きもできた。息子のリクエストのカラオケも楽しめた。二女の元気な様子も見れたし、孫ともいっぱい遊べた。なかなか充実した4日間であった。
それでも「お盆」や「正月」には、気軽に「帰っておいで」と言える実家を自分が作れなかったことを申し訳ないと思う気持ちがわいてくる。
何かを手に入れれば何かを失う。熟年再婚によって、子どもたちの安全地帯を一つ減らしてしまった。
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