断捨離を知ってから、一時に集中的に断捨離をした。物、行動、人間関係、心の動き…いろんなことを見直して、徹底的に断捨離した。持ち物も減らしたし、不要なことに時間や神経を使わなくなった。全体的にはやってよかった、と感じている。
ただ、最近になって、ちょっと後悔して断捨離がある。
それは、人間関係の断捨離だ。
子どもの時から、「友だち命」で、友だちがいるから、学校に行くというぐらい、自分の中で、「友だち」が大切なもので、自分の存在価値が友だちの多さではかれると思っていたほどだ。友だちが多ければ多いほど、トラブルも多いし、めんどうなことに巻き込まれることも増える。でも、それ以上に楽しいことも多い。
しかし、断捨離を始めた、50代前半…この「人間関係を断捨離した」。そのことを唯一後悔している。
子ども時代の友だちを断捨離したわけではない。その時期知り合った、仕事仲間、ママ友たちとのつきあいをほとんど、辞めた。気軽に誘われるランチ会やちょっとした集まりにも完全に出席しなくなった。それは、いろんなつきあいを増やしたくなかったし、自分の時間をとられるのも嫌なので、私の中では、「無駄な時間」と判断したのだ。
それを今になって、とても後悔している。その時期の出会いはその時期にしかなくて、その後大切な存在になるかもしれなかった友人をすべて断ってしまったのだ。
今もう一度、復活したいなぁと思っても後の祭りだ。その時、その立場でしか、作れなかった関係はもう作ることはできない。もっといろんなことに参加して、人と関わっておけばよかったなぁと思う。もっと、人に振り回されて、いろんな感情を共有して、泣いたり笑ったりすればよかった。
私には人生の後半で出会った人との、構築された人間関係がほとんどなく、それは今思うと、寂しいし、惜しいことをしたと思う。
60代になった私は、行動範囲も狭く、それほどたくさんの人と出会うこともなさそうだが、これからは、出会いを大切にして、時間を積極的に共有していこうと思う。それは、年齢を重ねるとなおさら、人とのかかわりが、人生を豊かにすると思うからだ。
50代の時にそれに気づけなかったことを、今、とても後悔している。
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