【やらなきゃよかった公文式】よく聞かされる生徒と保護者からの不満

公文式はわが子のために計算問題を書いたことから始まった

公文式は公文公(創始者)が算数が苦手な息子のために問題をルーズリーフに書いてやらせていたことがスタートしました。その後「一人でも多くの子どもたちの可能性を伸ばしてあげたい」と大阪に事務所を開設しました。

1958年に「自学自習で高校数学」を目標に本格的な普及が始まりました。

1980年に【英語の指導】が始まり、1981年に【国語の指導】が始まりました。今では日本はもちろん60を超える国と地域に広がっています。

優れている公文式教材と学習法

公文式学習は高い基礎学力を個人別・能力別に自学自習で身につける学習法です。教科は算数・数学・英語・国語。同じ大きさのプリントは時間をはかり、集中して解くだけです。

算数・数学

  • ラクラクできる内容からスタートする。
  • 手とり足とり教えてもらうのではなく例題から学ぶ。
  • スモールステップで達成感を重ねていく。
  • タイムをはかり集中力を養う。
  • まちがえた場合は全部消すのではなく、まちがえた箇所だけを消して直す訂正力を身につける。

国 語

  • 国語力の中の「読解力」を高めることを目的にしている。
  • 良書から選択された、文章で「読書レベル」を高めていく。
  • 一人ひとりにあわせた「ちょうどの学習」。
  • 無理なくレベルをあげていく「スモールステップ」の教材。
  • 文章の内容をまとまりごとにつかむ練習。
  • 速く正確に読み文章をまとめる力をつける。

英 語

  • 独自のスモールステップの教材で小学生で高校相当の英語力を目指す。
  • 「イーペンシル」を使って、くり返しネイティブ英語を聞き、くり返し音読。
  • 短い文、簡単なやり取りを音読して、手で書くことで、書写力がつく。
  • 音・イメージと一緒に書くから文法がしっかり理解できる。

公文式学習の理解不足から生まれる不満の声

公文を2年もやっているのに、全然成績があがらなかった。

公文式は学校の教科書通りには進みません。だから公文式の教室に通っていても、学校のテスト勉強は自分自身でやらなくてはいけません。公文式で基礎学力が高められれば、学校の勉強もラクになり、学校の成績も上がってきます。

計算ばっかりで文章問題や図形ができないから、学校の算数ができない。

公文の数学は高校数学ができることを目指しています。代数計算に絞った教材なので、図形や文章問題はほとんどありません。小学校の文章問題ができない時は読解力の力をつけましょう。

公文の先生、全然教えてくれない。

【例題から学ぶ】【文章の隅々まで読む】など、公文のプリントは教えてもらわなくても自分で進める教材構成です。「わから~ん!」「教えて~!」と言っている子は、「考えるのめんどくさい」「早くおわってかえりたい」と言うことが、多いのです。それに負けて教えていたのでは学力はつきません。教えないことが公文の指導法です。

宿題がたいへんなので公文イヤなんだよな~

公文の課題は短時間で集中してやります。30分くらいで終わるようにできています。それを毎日すると、

  • 1週間で3時間半
  • 1か月で15時間
  • 1年では約182時間(教室だけでは約52時間)

宿題を毎日コツコツやることで、大きな効果を得られます。そもそも宿題があるのが公文式。宿題ができない人には公文はできません。

同じプリントばっかりでぜんぜん進まないんだけど、どうなってるの?

公文式では『わかる』ではなく、『スラスラできる』状態になってから次に進みます。『スラスラできる状態』は完成時間とまちがいの数(点数)によって判断されます。合格基準が明確です。

同じプリントばかりやっている印象かもしれませんが、必要な反復練習なのです。

くもんの先生(指導者)の言動・行動が招く不満

子どもも全然宿題もできないし、やる気もないから「公文やめます」って言ったら、「今、やめたらもったいない」としつこく引きとめられた。それって会費が減るのが惜しいからなんじゃないの?

宿題を忘れたら、めちゃくちゃヒステリックに怒られた。ぼく、そんなに悪いことをしたの?

子どもの学習と関係のない、家庭のことや子育てで上から目線でいろいろアドバイスしてくる。それってうっとおしいよね。

国語の学習で「答えわからない~」って言ったら、何回も読みなさい!って怒られて、席にかえされた。読んでもわからないのに、その日の学習は3時間もかかっちゃた。

子どもが辞めたいと言ってもただのスランプで、「ここを越えれば、ラクになる」など、指導者は経験からわかっていることもあります。子どもによって、誉めればやる気をだす子や、厳しくすればがんばれる子など、子どもの個性に応じた対応をしていることもあります。

理解ができないことは、指導者とその都度、コミュニケーションをとることをお勧めします。

やらなきゃよかった公文式の人たち

公文式は手軽に始められるイメージですが、目標である自学自習で高校教材に到達するにはかなりの時間と努力がいる学習法なのです。

「やっててよかったくもんしき」「くもんいくもん」とポップなキャッチフレーズが先行して軽く始められるイメージがついてますが、実際始めてみるとどの子もずっと順調というわけじゃなく、壁にぶつかったり、スランプになったり、何度もやめてしまおうかと迷いながら続けている子もたくさんいます。算数は計算だけでしょ!って簡単にはじめられるものではないのです。

「〇〇学習塾」「△△進学塾」よりも「公文式教室」は世間的には敷居が低いイメージがありますが、「公文式」は家庭学習が中心であることと長期戦を覚悟しなくてはいけない点で親も子もずっと過酷なのです。

それを知らずに簡単にくもんに足を踏み入れた人たちが「こんなはずじゃなかった!」とやめてから悪口を言うのです。

【公文式に向いていない親】

  • おうちに学習する環境をつくれない親
  • 宿題をさせられない親
  • イヤならやめればいいよって言っちゃう親…公文ははじめは簡単で楽しいけど、どの子にもイヤになる時期やスランプがあります。初めから、それを想定して「なにかあっても乗り越えるぞ」という意思がないと、公文の成果は期待できません。
  • 「教室の先生にお任せします」という親…公文式は家庭学習です。教室と家庭の協力で子どもの成長を見守ります。教室任せでは、力は半減です。

公文式学習は子育てに役立つことがたくさん詰まっている

公文式には子育てで役に立つことがたくさんあります。

  • 宿題があるため家庭学習習慣がつく。
  • 時間を計ることによって集中力がつく。
  • がんばっている子どもを見ることでほめる機会が増える。
  • 自学自習で学校でまだ習っていないことも学習していけることで自信がつく。

公文の学習法は本当に優れています。それには良い環境と良い指導者が必ず必要です。指導者と合わない時は他の教室をのぞいてみましょう。公文の教室は日本全国にあります。自分と合う指導者を見つけることも大切です。

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