障がい児の母親になって思っていること④

朝のリモート学習会

〇〇ちゃん(妹)はいつになったら、『ひまわり学級』に来るの?と言っていた長男。彼は自分から特別支援学級を選んだのであって自分に何か問題があるから『ひまわり学級』に通っているとは思っていない。だから、妹はいつになったらこの楽しい『ひまわり学級』に入ってくるのだろうと考えていたのだ。おもしろい。

自分が誰かにいじわるされても、それは「いじわるされた」だけ。それでだれかを恨むとか嫌うとかそういう感情にならないのだ。

自分を傘で殴ってけがをさせた同級生が、大人になり母校の特別支援学校の先生になっていることを知った長男は懐かしさからめちゃくちゃ喜んでいた。

母親の私は息子をいじめた相手を今でも忘れないし、恨んでいるというのに…だ。

無邪気というかなんというか…そんな息子も最近は自分の言葉のことで悩むことが多くなった。自分の話し言葉が職場の人に通じなかったり、話の輪に入れてもらえなかったり、「ぼくってどういうこと?」

それを聞くと私はやっぱり胸が痛む。息子には良いところがいっぱいあるとそのことを伝えようとしてきたけど、彼が彼の障がいに向き合うことは母親の私にとめることはできない。

「病気は治るが、障がいは治らない」という非情な言葉を何度も聞いてきたが、彼が少しでも前を向くことで絶望しないようにと私は「朝のリモート学習会」を始めた。

…と言っても、毎朝20分ほどの音読練習だ。優しいドリルや彼の好きなスマップや嵐の歌詞カードを読んだり、いろんな課題を作って言葉の練習をしている。

2年ほどになるが、根気強く続けているのはすごいなぁと感心する。まだ、爆発的な進展は見られないが、この小さな努力がいつかいい方向に向くことを期待している。

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