「旦那が定年退職してずっとうちにいると、うっとおしくてたまらない、ストレスがたまる」という話を嫌というほど聞かされてきた。夫も今年、退職することがわかっていたので、地獄がくるのかと、不安だった。
しかし、実際、夫がウチにいる生活は、私にとっては全く不快なものではなかった。
1月に退職した夫がずっと家にいることになって8カ月が過ぎた。
夫は頑固だし、家は狭いし、家の中を自分の好きなように、ちらかす人なので、ゆるミニマリストに憧れる私はどれほど、イライラさせられるだろうと、心配だったが、案外ストレスもなく、穏やかに暮らしている。
夫が退職して私もラクになったことがある。
まず、朝5時前に出勤だったので、それに合わせて私は毎朝4時起きで、お弁当と朝食を用意しなくてはならなかった。
そして夕方17時半に帰ってきて、18時に夕食を用意しなくてはならなかったし、そのためには21時に就寝をめざした。私自身も仕事に行っているのだが、夫の時間に合わせて動くことは、今、思うとストレスだったなぁと…
今は、夫は夜更かしなので、朝昼兼用の軽食を用意すればいいし、活動量も減ったので、夕食もがっつり作らなくてよくなった。
洗濯はしてくれるし、たまには車で、私の仕事の送り迎えもしてくれる。なにより、ウチに誰か留守番がいると戸締りにもそれほど、気をつかわないし、宅配の受け取りもしてもらえるし、思ったより、快適である。
まぁ、私が週に5日働きに出ているので、家で二人で過ごす時間は短いからだろうが。
夫は「仕事引退したら、やりたいことが、いっぱいあるから、絶対に退屈しない」と豪語していた。
(ネットでチェックしてきた)「美味しいごはん屋さんを片っ端からまわること」
「生まれ育った京都のすみずみを自転車で散策すること」
「日本中の良いところを旅すること」…etc.
退職して半年以上経過したが、何一つ実行していない(笑)
仕事に行かなくなってから、体重増加がひどくてお医者さんから、体重を減らすようにと言われたので、最近は粗食に徹している。
「美味しいごはん屋さん」なんてもってのほか。
自転車で散策と言っていたが、今のところ自転車で行くのは「病院のみ」
退職後年金生活になり、その上家のローンがまだ残っているので、貯金通帳とにらめっこしている毎日。
日本中旅行なんて金銭的に無理。電車賃のイコカ残高にもため息ついているくらいだから。
やりたい事は、やりたい時にやらないとだめだ。「仕事やめたら」なんていいながら、先延ばしにしていてもその時、それをやれる状況とは限らない。
夫は完全に「老後生活」に入ったな。
薬とサプリメントにばっかりお金を使ってる。
これを教訓に私は今できることは今やって、今、楽しむ。この年になったら、「楽しみはあとで…」なんて、何の保証もないのだから。
夫曰く「頭がクリアになる」らしい ⇩⇩⇩ 知らんけど…