二人の母が認知症になる おばあちゃん二人の困った言動
姑と実母が認知症になりました。二人とも50代に夫を亡くしてそのあと未熟な息子を支えて家業を引き継いできた気の強い…いわゆるしっかり者の女たちでした。
まず84歳の姑がアルツハイマー型認知症を発症する
お財布なくなったんやけどだれかにとられたんかな?
「また~?」2日に一回は家族でおばあちゃんの財布探しです。それがいつもおなじところじゃなくていろんなところからでてくるから本当に不思議?認知症なのにめっちゃ無駄に頭使ってるやん‼
(貯金通帳をにらんで)また、むすめにお金とられたわ
「いやいや、おばあちゃんこないだ、これあげるわってお金娘にあげてたやん!」機嫌がいいと、どんどん娘にお金あげて時間たつと忘れて「とられた!」って大騒ぎ
(深夜12時にお隣に入り込んで)嫁に毒殺される!(怒)
雪の中を裸足で逃げてた姑の姿を想像すると笑えるけど、本人真剣でそのあと15分ほどお隣のうちのトイレに立てこもっていた(迷惑な話や)
カニが食べたいというので料理屋につれていってあげると「嫁ばっかりカニ食べてたわ」
いいかげんにしてよ!おばあちゃん美味しそうに食べてたやん…二度と連れて行ってあげんからな(怒)
それからしばらくして76歳の実家の母もレビー小体型認知症を発症
ウチに男が4人もいるんやけど、その一人がめちゃくちゃ男前やから、見においで!
行ってみると50歳の息子(私の弟)がいつも通り、もっさりした格好でいるだけ。
体操教室のコーチ、私のこと好きなんだと思う
デイサービスの体操担当の介護士さん。会ってみると40代のお兄さん…お母さんのこと好きなわけないやん…けど、幸せな勘違い「そうなんや」と聞いとく
様子がおかしいと気づいたときにやったこと
① 病院に行き診断をうけた…脳の検査や認知機能のテストなどで認知症が発症しているか調べてもらった。血流をよくする薬が処方される
② 市役所で介護サービスの申請をした…住んでる地域にどんなサービスがあるか調べておく(玄関や廊下に手すりをつけ、ベットをレンタルした)
③ 運動機能を維持するリハビリ目的の体操教室に通わせた
④ 姑は外に行くのが嫌いなので、週に2回の訪問介護をお願いした
⑤ 本人名義の口座・証券・保険など、記憶がはっきりしているときに確認した
認知症の診断を受けると株や投資信託の売買、不動産の契約なども成年後見人を立てなくてはならなくなります。これはかなりめんどうなので、認知症の診断を受ける前に名義変更をしておくことがおすすめです。
認知機能はおとろえますが、実家の母は行くと喜んでくれるので、たくさん遊びに行って話を聞いてあげたり、ドリルなどを用意して一緒にやったり、なるべく楽しい時間を過ごせるように心がけました。
娘(母には孫)の結婚が決まっていたので、結婚式前に家族だけのお食事会を開いて母に喜んでもらえたのは良い思い出です。
症状が進んだときにやったこと
① デイサービスを多く利用して家族の負担を減らした
② 兄弟で話し合い今後のことを決めた…私と弟は家での介護を無理だと判断した。
③ お金を用意した
④ 認知症専門病院に入院した
⑤ ホームを探した…介護付き有料老人ホーム・グループホーム・サービス付き高齢者向け住宅などがあります。
比較的料金が安い特別養護老人ホームや介護老人保健施設は何百人待ちということでした。認知症の母にはグループホームが良いかと思いましたが、料金が高く諦めました。
母が認知症になり、私のこともわからなくなってきた時は、一番しんどく、毎日のように泣いていましたが、決めなくてはいけないこと、やらなくてはいけないことは次々にやってきます。
私には子どもや兄弟がいたので、私が中心で動きましたが精神的にとても救われました。介護は絶対に一人でやってはいけないと思いました。
行政のサービスを最大限に利用して、必要であれば、人に任せることが大切です
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