【福井県】㊗北陸新幹線開通からひと月たって…

three wooden dinosaur

北陸新幹線で3月は福井県でもたいへんな賑わいをみせた。

北陸新幹線とは言え、石川県どまりだったことに寂しさを感じながらもそれほど不便さは感じていなかった福井県民。京都・大阪に行くのはサンダーバードで1時間半ほど、東京方面にいくなら、しらさぎで米原まで1時間ほど行けば、新幹線に乗り換えられる~とずっとそうやって上手にやってきた。

それでも華々しく北陸新幹線が令和6年3月に開通し、「福井県の長年の望みがかなった!」かのようにニュースで流れ、それはそれで少しはワクワク明るい気持ちになったのは事実だ。

しかし、あれから約1カ月…なんだろう?少しもやもやした気持ちがわいてきた。

福井県に新幹線の駅4つ!

福井県だけで新幹線の駅が4つもある。サンダーバードでさえ、乗り降りする人がまばらなのにそんなにいる?

福井県民は一人に一台、車を所有している。車がないと生活できないくらいインフラが充実していないのである。そのため近隣の県(石川県や滋賀県)くらいなら車でおでかけしてしまう。福井県民は一年に数回しか電車に乗らない人も多いくらいだ。そんなところに新幹線の駅を4つも作って誰が利用するのだろう?

とくに越前たけふ駅は、まわりに観光スポットも何もない山のふもとにある。越前市の中でも人口が少ない地区。毎日数人しか新幹線の駅を利用しないのではないか…と心配になる。

元JR武生駅から越前たけふ駅(新幹線の駅)までシャトルバス

みんなが普段いちばん利用していた元JR武生から新幹線の越前たけふ駅まではシャトルバスが出ている。利用料金500円は高すぎる!

シャトルバスで約13分で武生駅と越前たけふ駅に移動できる。シャトルバスは1時間に一本運行している。しかし、武生駅がJRからハピラインになり、利用する人も少なくなるとこのシャトルバスもどんどん少なくなりそうだ。

しらさぎもサンダーバードも止まらなくなった駅

武生駅と鯖江駅はしらさぎもサンダーバードも止まらなくなり、ハピラインの2両の電車が1時間に1・2本(通勤・通学時は5本ある)止まる。

サンダーバードやしらさぎが止まらないので、武生駅はがら~んとした。駅の構内にあった、セブンイレブンもなくなり、長年あった立ち食いそばやさんもなくなっていた。特急の止まる時間には車で迎えに来る人が列をなしていた風景もみられない。

駅前の風景は一変した気がする。武生駅がこれなら、鯖江駅も同じかそれ以上に寂しくなったのではないかと想像する。

新幹線の開通とともに暮らす人が便利になることを第一に考えてほしい

「新幹線なんていらんざ~」新幹線が開通する前から福井の人たちはそう考えている人が多かった気がする

新幹線開通は地元の人は案外冷めた目で見ていた。必要性は感じていなかった。国の事業を地域の価値観だけで判断するのは困難だ。北陸新幹線が福井県の敦賀まで、延長されることによって、石川県で止まっていた東京からの観光客が福井に訪れて、福井の良さを知って、地元の商売繫盛につながるかもしれない。

「新幹線いらんざ」って言ってた人がこれから先、新幹線をたくさん利用して、たくさんでかけて楽しい体験をたくさんするようになることも考えられる。

それは素晴らしいことだが、この土地で暮らす人たちが「新幹線が福井県に来て不便になった」とは絶対に思わせないでほしい。

Follow me!

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました