2024年8月現在、約3組に1組が離婚している日本の夫婦。 同居期間が20年以上の夫婦が離婚する「熟年離婚」が、離婚した人のうち23.5%と過去最高(Yahoo!news めざましmediaの記事から引用しました)というニュースを見た。
そうは言っても、私のまわりに熟年離婚をした人は、私以外おらず体感として「熟年離婚が増えている」ということはない。
逆にめちゃくちゃ仲の良い熟年夫婦もいないけど(笑)
人は変わる。若い頃はかわいくて優しかった人も、年を重ねるとそうそう甘い顔ばかりしていられない。結婚して生活を共にしていくと、「価値観の違い」などと大げさなことでなくても小さな違和感が積み重なって、相手を嫌いになったり、相手に興味がなくなったりする。
「言っても変わらないだから、好きにすれば…」と思う。そこに家族愛があるうちは持ちこたえられるが、「しょせん他人じゃん!」と思ったらもう歯止めはきかない。結局、結婚相手には何かを期待しているから、親や子どもに感じる「無償の愛」は発動しないのである。
そこをしっかり意識しながら夫婦生活を送ることが大切なのに、長年共に暮らしていると「家族なんだから…」と甘えがでる。結婚相手には甘えてはいけないというのが私の行きついた考え。一番近いところにいる他人だということを意識して、尊重して大切にしないとうまくはいかない。
子育てが終わってそこで「かすがい」になるのが、お金だった場合、「お金がないなら一人の方がまし…」と行動に移す人が現れるのは、当然だと思う。
私の場合は熟年離婚の原因は経済の問題ではない。「優しくなれない相手に養ってもらうのは人としてどうなの?」と思ったからだ。相手にも失礼だ。逆に考えても自分がお金のためだけに同居されていたら、耐えられないと思った。
男も女も一人の人間として平等に生きれるようになりつつある現代だから、それぞれの考えで行動すればいい。すべて自己責任。昔ドラマに出てきた「あんたたちのために我慢してお父さんと別れないのよ」と言う母親には絶対になりたくなかった。
私が50歳すぎて離婚したときに「そこまでがまんしたなら、最後までがまんするけどな。」という人がいた。「えっー今までと同じようにこれからの時間も大切やん!」と思った。自分を大切に考えて、自分の本当の気持ちと向き合う人が増えたから「熟年離婚」が増えたのかなぁと思っている。
にほんブログ村