憂鬱な歯医者通い

3カ月に一度歯の掃除

両親が揃って若くから「入れ歯」だった。昔のことなので確かではないが、たぶん歯槽膿漏で歯がなくなったのだろう。私も歯と歯茎が生まれつきあまり強くない。

子どもの頃からの不摂生で虫歯治療の歯や神経を抜いた歯など、まともな歯の方が少ない様子。しかし、歯槽膿漏で歯を失うのはいやなので、3か月に一度は歯の掃除に通っている。

5月の定期健診で担当の歯科衛生士の先生が、「奥歯が3か月前より悪くなっていますね…中で骨が折れてるかもしれません、最悪抜かなくては…一度先生に診てもらいましょう。来週予約取りますね。」

「ひぇ~!」

痛くもないし自覚症状もないのに悪くなっているなんて…

奥歯抜いちゃったら「入れ歯?」インプラントなんて怖いし無理だし…そう考えるだけで、ものすごく憂鬱な気分に襲われた。

もともと極度の「びびり」で特に身体のことになると、ちょっとの不調も怖くて仕方ないタチだ。

娘に言ったら、「入れ歯にすればいいやん…」と簡単に返された。

彼女は、近々健康な歯を4本抜いて歯並び矯正するというのだ。私は、「歯はもう生えてこないんだよ、抜かない方法がないかお医者さんに聞いてみな」と説得したが、彼女の意思は固く、健康な歯より美容を取るようだ。

考えられない。抜くならその歯、くれないかなぁ~

とりあえず、私は次の歯医者の日が憂鬱で仕方ない。

「年取ったら、病院ばっかりいってるわ!」と同僚が言っていたが、そんな状況に慣れていくことで健康を保てるのだろうか…悩ましいことである。

かすかなアンチエイジング…歯のホワイトニング

もともと身体じゅうの色素が濃く、歯も黄色いタチであったが、年を取るごとに益々黄色くなってきて最近ではタバコも吸わないのに「ヘビースモーカーか⁈」というくらいの色になっていた。

一つ医療保険を見直して返金が8万円ほどあったので、それで思い切って「ホームホワイトニング」をすることにした。

始めるのに医師の診察、歯の掃除、マウスピースの作成に26,000円、ホワイトニングジェル2本(14日分)が7000円…思った以上にお金がかかる。

そして2週間で終わり…で女優さんのように真っ白な歯をキープできるのではないのだ。それはずーと続けないといけないらしい…白髪染めのように。

今ホームホワイトニングを始めて3カ月め。やっとたばこを吸っていない人くらいにはなったが、女優さんの白い歯にはまだまだ遠い道のりである。

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