娘からの夜中の電話

娘はウチから40分くらいのところで一人暮らししている。末っ子なので、いつまでたっても子ども扱いしてしまう。社会人3年目のすっかり大人なのだが、私からするといつまでも頼りなくて、心配な存在なのだ。

好奇心旺盛・向上心旺盛なので、休みの日も勉強に遊びに忙しい。たまに休みができたら、私を食事に誘ってくれる。

そんな娘から、夜中にラインが入っていた。私は10時くらいにベッドに入り、12時にトイレに起きたので、その時たまたま携帯を見たら、娘からのラインに気づいた。

「こんな夜中になに?」とドキドキしながら開くと…

「カメムシみたいな虫が家にいる(涙)」「本当に最悪」…と言う写真つきのライン。

電気のかさの上にかすかに見える

カメムシか…とホッとしたが、ラインの文面で本人めちゃくちゃ、怯えている様子が伝わってくる。気持ちとしてはすぐにでも行って、私が退治してやりたいところだが、夜中だし、電車動いてないし、何とか遠隔でアドバイスしてみる。

ラインは途中から電話に切り替わった。「キャー」と悲鳴をあげながら、カメムシと格闘している。夜中の1時だ(笑)

最終的に殺虫剤で弱らせて、掃除機で吸うところで、何とか退治できた。(カメムシを掃除機で吸うのは本当は、ニオイがつくのでNGだが致し方なかった。)

時計を見たら2時だった(笑)

今回はカメムシだったので、まだよかったが、これからも子どもたちに起こる困りごとから、すぐに守ってやりたい…と思うが、なかなかそうもいかない。もどかしさが残った。

夫は私の子離れができない様子を笑うが、たぶん、どこの母親も同じだと思う。…ちがうかな?

京都では「大枝の柿」という美味しい柿が11月ころから出る。スーパーには種なしの柿が増えている中、大枝の柿は種のある素朴な味で、本当に美味しくて、毎年楽しみにしている。

しかし、お店の方にお聞きしたところ、今年はカメムシがついて、皮に黒いシミのようなものがあり、状態がよくないということだ。福井のいなかでいやというほど、カメムシを見てきたが、果物につくとは、聞いたことがなかった。

黒い斑点はカメムシがついた跡らしい

3つ(500円)買ってきたが、カメムシがついていたのかと思うとあまり気持ちよいものではない。楽しみにしていたのに残念。

この小さなミドリの(福井は茶色だが)虫たちに人間は悩まされている。

明日からは福井に帰って弟の稼業のお手伝い。ひとり者で変わり者の弟のことを4年前に亡くなった母もとても心配していただろう。私から見たら、すっかり一人前のおじさんだが、母親からすると、いつまでも頼りないかわいい子どもだったのだろう。

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