
ダブルワークをしていた。
一つは公立中学校の支援員、もう一つは塾のスタッフだ。
どちらも2年間ほど勤めている。
塾の方は家から少し離れた山の中にあり、バスで通っていたのが、運転手不足でバスが減便になり、帰りは1時間に一本しかないという不便さ。そして最近は熊がちょいちょい出没しているという情報。私自身も季節の変わり目には必ず風邪をひいて丸一日寝込むというところも、結構体力的にダブルワークきついのかなぁと感じ始めていた。
長期で休んでいた他のスタッフが帰ってくるタイミングで「退職させてほしい」と塾の経営者に電話をした。

塾の経営者
えっ~ちょっと待ってください。次の人が決まるまで年内くらいは勤めてもらわないと…
と言われた。私としては、寒くなって雪なんか降って、もっと足元が悪くならないうちにやめたいとは思ったが、そりゃいろいろ向こうとしても都合もあるだろうからと、「それでは、よろしくお願いします。」と、電話を切った。
それから1週間何も連絡ないのに、次の勤務日にいったら、いきなり、

塾の経営者
じゃあ今日で終わってください
と言われた。
「はっ?」それはありがたいことだが、いや、そんなもんなのね…とちょっと拍子抜けした。
一応私は、経験者だし、他のスタッフよりもずっと仕事がでできる(…と自分では思っていた)それなのに、こんな簡単に「もういらないです!」と言われるんだ。
自分が思うほど、人は私を評価していない。誰も特別だなんて思っていないのだ。61年の人生の中では、何度も職を変わってきたが、これほどあっさり切られたのは初めてだ。
辞めた教室の発展など望まない。私が辞めて生徒が減って衰退すればいいのに…と、願うことにする(笑)。
まだまだ大人になれない61歳だ。
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