職場で「老害になる人」と「老害にならない人」のちがい

週に3回お手伝いに行っている学校にはいろんな年代の人がいるが、50代・60代には早く辞めてほしい「老害」の人とずっといてほしい「老益」の人がいる。

子どもたちにニックネームでよばれ、「ちょっと話聞いてほしいから」と友だちのように接されている60代の先生。頼まれたことはすぐに動いてくれるフットワークの軽さ。それでいて、「もう、年取ってるから…」と、絶対にでしゃばらない。前に出ない。苦手なこと(パソコンなど)は見栄をはらず人に任せる。

常に若い人たちを優位に立たせている…なんかいいなぁと思う。

逆に仕事できるアピールが強く、常に不機嫌が顔に出る60代の男性。「疲れた」「しんどい」と口にして「頼まれごとなんかやるもんか」と近寄りがたいオーラを発している。そして自分の仕事は「疲れるわー」と言いながら、だれにも任せずやり通す。(能力はある人なのかもしれないが)

今年3月、その人が退職したとたん職場の雰囲気がぱっと明るくなった。彼のデスクまわりの備品も「捨てたかったんだよなぁ」と若い人たちが処分していた。

「彼は老害だっただなぁ~」と確信した。

「老害」になるか、「老益」になるかは、その人の元々の性格もあるだろうが、心の持ちようで変われると思う。

50代以降は、若い人に主な仕事は任せる。自分はサポーター的立場に移行し、頼まれたことは快くやってあげられる余裕ある働き方をする。そして、いつも笑顔でいる。不機嫌な顔をしたり、偉そうに大声をだすことはもってのほかだ。

年を取ると、今までやってきた実績や経験の重みを考えると、プライドばかりが高くなり、「人に尊敬されたい」とか、「軽く見られたくない」と思って虚勢をはってしまうが、それは世間にとってはまるで「不要」で表に出されると「迷惑」でしかない。

いつも朗らかにごきげんでいること、まわりに威圧感を与えないことしなやかに軽やかに働くこと。…なかなか難しいことではあるが。

それができないなら集団では働かずに、一人で働く環境に変えた方が良い。「がんこおやじのこだわり料理の店」などを起業してみるか。

Follow me!

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました